通常、経営革新(改善)に取り組む場合、標準的に次の段階を経て作業が行われます。
ステップ
1.現状分析(定量、定性)
2.問題点の洗い出し
3.あるべき姿(戦略目標)の設定
4.個別戦略の決定
5.具体的な展開戦術への落とし込み
6.実 行
7.状況のチェック
8.目標、計画の見直し
そこで、問題(経営不振)解決に当たっては、経営を構成する要素を細分化した上での現状分析が先ず必要となり、次いで3から8までのPDCAサイクルに入ることになります。
上記の1から5までの分析、計画立案のツールとして、後述のランチェスター経営戦略(La)、マンダラチャート(Ma)、SWOT(S)を組み合わせた「La.Ma.S」チャートを駆使すれば、簡明且つ効率的に作業を進めることが出来ます。
各手法の概略説明
ランチェスター経営戦略(経営を構成する8要素に分類して必勝展開する手法)
1. 商品(製品・サービス)対策
2. 営業地域対策(中心と範囲)
3. 業界・ルート・客層対策(対象とする業界、ルート、客層)
4. 営業対策(新規見込み客開拓、取引継続、次客紹介)
5. 顧客対策(既存客の確保、固定客化)
6. 組織対策(要員確保、配置、教育訓練、処遇)
7. 財務対策(設備、運転資金投入企画、資金の調達)
8. 時間対策(戦略実力の効果的な展開をする時間の使い方)
上記の8要因の実行段階でのウエイトの掛け方は均一でなくウエイト付けが必要である。それぞれのウエイトは、2.3.4.5の「営業関連」で53.3%、1の「商品関連」で26.7%と、営業と商品領域だけで80パーセントを占め、6の「人間関連」で13.3%、7の「資金関連」で6.7%とされています。
マンダラチャート(MY法)
マンダラチャートは、物事の本質や課題を中心におき、これを構成する要因を外側の八方に展開する手法である。
経営の現状、解決すべき課題などを図の中心に置き、それを構成する上記の8要素に展開しながら分析をしたり、改善案を見出しつつ個々の問題をさらに別図の中心に移し、プラス思考で展開することができる。
SWOT分析
現状分析や問題発見、未来展開をするに当たり、内部(自社)の強み、弱みで捉えると共に、外部(市場・環境)での成長要因(機会)、阻害要因(脅威)に分類すると共に、課題を整理し未来対策に導く手法である。
「La.Ma.S」チャート
以上の手法を組み合わせた
多目的(分析・計画両用)変動損益図表・・・(ステップ1.3.5.6.7で使用)
中心部を全体合計とし、部門別、担当者別、工場・支店別、地域別、製品商品群別、得意先別に分類して分析を行うものであるが、過去における変動損益分析と共に、チャート3の戦略目標を策定する場合の計画変動損益図表に置き換えることも可能であり、また図表の中の各枡の数を増やせば過去、未来の多期間の比較が可能となります。
現状分析図・・・(ステップ1〜2で使用)
経営を構成する要因を8項目に分類し、それぞれの項目毎に現状における自社の強味・弱味を洗い出すと共に、外部環境や業界における成長機会と阻害を受ける状況を分析することに使用します。この現状分析が甘いと将来の戦略計画に大きな影響をもたらすので特に重要です。
この分析が出来ないことには、残念ながら次のステップに進めないことになります。また経験則からいえば、記入項目の誤りや願望、思い付きなどが混在しがちで、このチャートの記入が的確に行われるとチャート3へスムーズに進めることになります。
経営8要素の1位作り計画表・・・(ステップ3〜5で使用)
ステップ1〜2の現状分析の結果を受けて、各要素別または関連項目を熟考すると、あるべき経営の姿が浮かび上がって来る筈です。それを各項目別に戦略目標(数値と期限)を設定して下さい。当然に戦略目標や戦略が貧弱であったり、誤りがあると、全体が狂ったものになります。
多目的展開マンダラチャート図・・・(ステップ4.5で使用)
チャート3の戦略を実現させる為に、各項目別の具体的な戦術への落とし込みをするときに使用します。このマンダラチャートでは重要な問題項目を別紙の中心に置き、さらに八方に展開することが可能であります。
この段階での5W2Hでの落とし込みが十分できていると、決められた戦術を実行するだけになるが、不十分な場合「計画の実現性」は低調とならざるを得ません。
多目的展開マンダラチャート図・・・(ステップ4.5で使用)
チャート3の戦略を実現させる為に、各項目別の具体的な戦術への落とし込みをするときに使用します。チャート4−1で表示された項目をさらに展開するときにチャート4−2の中心に置き、さらに八方に展開して細部戦術とすることが可能となります。
問題解決手法チェックリスト・・(ステップ4.5で使用)
何か問題を解決するときに利用される法則で、細分化を行いつつ全ての視点に当てはめてみることが出来る手法。改善や着想に当たってヒントを与えてくれるチャートで活用が出来ます。(オズボーンの法則) |